塾の名前は<J’s Math@Raffles Pub & Academy>
・Raffles Pub & Academyは数学、医系数学、英語、日本語会話の小さな塾です。
(運営は Raffles LLP/ ラッフルズ有限責任事業組合)
・Skypeでの 1対1の授業
Onlineで教え始めてから10年経ちました。この10年のIntenetの高速化とその確実性は目を見張るものがあります。
代ゼミの講師を30年ほどしていましたが、その間、旺文社のラジオ講座、代ゼミのサテラインゼミ、その後各種の映像教材を製作したり出演したりと様々な授業形態を経験してきました。これらに共通するものは「高価な機材」と「多くのスタッフ」が必要であったと言うことです。
実は10年前に海外に拠点を移し、日本と行き来をしています。当初は映像教材を作るために一年間に6回、つまり2カ月毎に東京まで出向いていました。(その時の教材は現在も日本各地の予備校や塾で使われています。光栄です)
Internetのみならず、手元を映す「書画カメラ」も性能が良くなり一方価格は低下しました。国境を超えて誰もが都合の良い時間に教えたり、学んだりできる素晴らしい時代になりました。10年続けたOnline授業も初めの頃は思うようにならないこともありましたが、最近ではほとんどストレス無く授業が行え、まるで目の前(と言っては大げさでしょうか)、少なくとも隣の部屋にいるような感覚で教えています。1週間に1回か2回、決まった生徒に会うのは楽しいものです。
・私大医学部・歯学部志望者はもっと勉強したほうがいい
30年大手予備校にいると様々なクラスを受け持ちます。センター試験対策から東大理系クラス、もちろん医学部、歯学部、薬学部、さらには帰国子女向けの個人指導など多種多様でした。代ゼミ以外にも医学部専門の予備校でも指導をしていました。この段落のタイトルは誤解を招くかもしれませんね。これは医学歯学薬学部志望者が怠け者だと言っているわけではありません。文系・理系どのコースにも熱心に勉強する学生からそうでない者までいますし、数学の能力も様々です。このタイトルの意味は「私大医学部・歯学部・薬学部はそれぞれ難易度の差はあれ合格に必要な学力の要求は高い」ことを自覚して「自分に厳しくしっかりと勉強しなさい」と言うことです。
・多くの私大医学部は数Ⅲの比重が高い
数Ⅲを範囲から外している大学もあります。しかし多くの私大医学部では、入試の出題においてかなりのウェイトを占めているのが数Ⅲです。しかも学ぶのに時間がかかり計算も面倒なものが多く、数学の苦手な受験生にとっては誠に気の滅入る存在とも言えます。
・なぜそんなに出題されるのでしょうか?
理由は3つあります。
① 医学・歯学などですぐ必要になるデータの処理や統計的分析に数Ⅲの微積分が必須の知識だからです。 これが十分でないと、大学での勉強が早晩行き詰ってしまいます。・・・つまり「必要性」があるからです。
② 高校の数学の範囲の中で飛び抜けて体系的な分野だからです。基礎から応用まで太い流れがあり、目の前にある “なぜ?” を解決しながら次々と前に進む醍醐味があります。・・・つまり「論理的思考+手続き的操作」の能力の有無を見ることができるからです。
③ マスターするのに時間がかかるからです。(どう言うことでしょうか?)この分野はいい加減な学習では得点できません。・・・つまり「しっかりとやり抜く体力+気力」が備わっているかどうかの強い示唆になっているからです。
・数Ⅰ, A, Ⅱ, B でも実は程度の差はあれ同様のことが言えます
初学者が数Ⅲを始めてしばらくすると次の事に気付きます。「数Ⅲはそれ以前の知識が欠けていると前に進めない!」これは事実です。すると、、こんな気になりませんか “数Ⅰ, A, Ⅱ, Bがいまひとつだから自分には数Ⅲは無理かな。。。。”
・・・諦めたらそこで終わりです。実は、数Ⅰ, A, Ⅱ, Bが万全で数Ⅲに臨む受験生はそれほど多くはいません。「数Ⅲの学習は、数Ⅰ, A, Ⅱ, Bの復習も同時にできるんだなぁ」と前向きに考えた受験生が前に進むことができます。
・どうしますか?
答えは一つしかありません。覚悟を決めてじっくりかつしっかりと『数学』を学ぶことです。二つのアドバイスがあります。
① 時間をかけて自分の抱いている “なぜ?” に向き合いましょう。・・・自分で自分自身に説明ができるようになるまで考えます。これを『納得』と言います。
② 技術的な練習を怠ってはなりません。・・・パターン化した解法や計算技術と言うものは確かに存在するもので、それをおろそかにしては高得点は望めません。これを『先人の知恵』と言います。
どちらも重要であることを強調しておきます。